人は誰しも、死ぬことは怖いものです。死によってすべてが消滅し、無と化してしまう絶望的な気持ちになると思います。
しかし、天理教では、亡くなることを「出直し」と教えられます。「もう一度出直してくる」という、あの「出直し(でなおし)」です。
人間の体は神様からの「かりもの」で、借り主は「魂」と教えられます。体はかりものですから、いずれお返えししなければいけません。それが亡くなるときですが、借り主である魂は「生き通し」で、きたるべきときに、新しい体を借りて再びこの世に生まれてくるのです。これを「出直し」といいます。
ですから、死は、確かに一つの人生の終わりですが、どうにもならない終末ではなく、再生へのスタートともいえます。しかも、誕生は単なる命の始まりだけでなく、前生からの命を引き継いでいるわけですから、今日という日が、過去の日々の積み重ねの上に成り立っており、明日の姿を導き出す今日といえるのです。
今世の一生は、前生々々の積み重ねの上に成り立つもので、この一生の通り方が、来世、再来生を形つくっていく、そう考えることが大切です。
葬儀の喪主を経験することは人生において何度もなさることではありません。何をどうすればいいのか分らない方がほとんどではないでしょうか。
そのようなとき、まずは当教会にご連絡ください。お話を聞かせていただいたうえで、葬儀全般に渡るサポートをいたします。現代においては、葬儀の簡略化が進んできているように思えますが、後々、後悔することのないようにしたいものです。